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「そうじゃない...」
「マコトには悪いが、俺の勘は高確率で当たる」
確かにタツヤの勘が
良いのは既に知っている
「本当にお前には悪いが、今日か明日には悪い事が起きる」
「悪い、事...」
いつも見る事が
なかなか無いタツヤの
真面目で、辛そうで...
そんな表情に
呆気に取られてしまった
「でも、勘は勘だ!」
「何も起きないかも知れないからな」
微妙に重い空気が
辛かったのか
ニカッと笑うタツヤ
「そうだな」
「な、何も起きない事を祈ろう...」
どうにも
言葉に力が入らない
「祈るのは良いが、しっかりお前の気持ちは伝えとけ!」
「後悔は残さない方が良い...」
「分かった、そうする」
「うん、今日が楽しみだ!!」
アハハ~
っとワザとらしく笑うタツヤ
「殴るぞ!」
「冗談、冗談♪」
冗談とか思ってない表情
楽しみやがって!
だけど
重い空気より
キラキラと空間が
柔らいでる方が
オレも良い
「あ、そうだ!?」
タツヤが何かを思いだしたようだ
「さっき言うの止めた事さぁ...」
「あぁ、片瀬さんがナンタラって奴か?」
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