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今年、高2になった福井深紅と言います。 新学期そうそう困った事が起きました。 「君可愛いね」 「はぁ…?」 「お茶でもしない?」 「いや…。忙しいので」 そう言ってその場から逃げようとする。 「じゃあ手伝うからさ」 「結構です!」 腕を掴む手を振りほどこうとすると、悲鳴が聞こえる。 「しつこい男は嫌われるだけだぜ」 目の前に、しつこいナンパ野郎の腕を捻り上げる生徒がいた。 「先輩を口説こうとするのは良いけど相手を見なよ」 「!!!」 ナンパ野郎は顔を青くして去ってしまった。 「あの…有難うございました」 「いえいえ。新入生はあんな奴等ばっかりだし気を付けなよ?福井深紅生徒会長殿?」 「え…」 どこかへと去ってしまった。 「誰だったんだろう?」 「八雲海斗」 「へ?…十磨」 「彼には近付かない方が良い」 「なんで?」 「ファンクラブってのがあるらしい。親衛隊とか言う奴等に目を付けられる」 「なるほど。あれでしょ?学園の王子様」 この学園には王子様がいるらしい。 まず一人は八雲海斗と言うみたいだけど。 王子様は4人いて、その4人に告白されると良い事が起きるとか起きないとか。 「王子様とやらは、校長が決めてるらしい」 「はぁ?何それ」 「まぁ絡まなきゃ良い話だ」 「そうだねー」 そんな話を十磨
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