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としていると、深紅を呼ぶ声が聞こえた。
「深紅姉!」
振り向くと弟達がいた。
「凛斗と蓮、どうしたの?」
自分よりちょっと背の高い二人を見る。
「いや。姉貴とコイツがいるの見えたから」
凛斗が十磨を指さしながら言う。
「コイツ…」
黒いオーラが見える。
「こら。コイツじゃなくて赤井副会長、でしょ」
深紅がめ!と言う。
「副会長さんは、深紅姉と何話してたんですかー」
「きゃあ!?」
蓮は深紅に抱きつきながら言う。
「別に。…厚苦しいぞシスコン双子め」
十磨は嫌味を言う。
「シスコンで何が悪い」
「そうだ。何が悪いか言ってみろよ」
3人の間で火花が散る。
「もー…」
深紅は呆れる。
いつもの事で慣れてはいるが。
そんな光景を見ている3人がいた。
「福井深紅…どう思う?」
「そうね…とっても良いと思うわ」
「喋り方キモイよ」
「あら有難う」
「僕と十磨君は今の所リードしてるよねぇ。生徒会だし」
十磨が3人を睨む。
「怖いな。相変わらず」
「お姫様を守るナイトみたいね」
「そうかなぁ?」
3人はクスクスと笑う。
(アイツら…)
「どうかした?」
「あ…いや。ほら、さっさと生徒会室に戻るぞ」
「はーい。またね、二人とも」
「じゃあね、深紅♪」
「あとで」
解散するのを見ると3人も動き出す。
「ゲームスタート♪」
そうして、深紅を巡るバトルが始まった。
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