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「で、あの沙耶が今では生意気な小娘だもんね」
理子が沙耶の部屋がある方を見て言った。
「ああ。お前も、母親どころか、姉替わりにもなってないもんな」
「だって、生活サイクルが昼と夜逆なんだもの。しょせん、あたしに母親は無理なのよ」
ガシャン!
何かが割れる音がした。沙耶の部屋のほうだ!
理子が、文字通り目にも留まらぬ早さで部屋を出る。おれも後を追いかけた。
「沙耶!」
沙耶の部屋に入ると、窓ガラスが割れており、部屋には男が立っていた。
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