烏森探偵事務所

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「浮気調査のついでに、食事でもしてきたらどうだ?」 「そうね。そうしようかしら」 理子はちょっと長めの八重歯を出してニッと笑った。 ピンポーン。 そのとき、インターホンが鳴った。 基本的にクライアントとのやり取りはメールか携帯電話でしている。 なのでここに客が来ることはありえない。 セールスか何かだろうか? 「はい」 おれは、インターホンの受話器を取り、テレビに映しだされた来客の姿を見た。 そこには、白いスーツを着た一人の男が立っている。 「烏森所長はいらっしゃいますか?」 どうやらセールスではないらしい。 「私ですが」 「ちょっとお話ししたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」
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