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おそらく小夜は台所仕事を終えてすぐにこちらへ来たのだろう。つまりその小夜が部屋にいなかった間はごみの生産しか行われていなかったわけで。
聡い彼女のことだ、今の彼の部屋の状況が手に取るように分かってる。
ちなみに山崎は壬生寺に連行される際に、土方の執務室から収まりきらなくなったごみが襖の隙間から溢れ出していたのを目撃者している。
あの状態を野放しにしていても良いのだろうかという懸念は山崎も感じていた。
「……ごみはあれ以上増やさねぇ。これなら異論はねぇだろ」
「それ、つまりはお仕事しないってことですよね?」
「……」
この人絶対あとつけてくるつもりや!いや、分かってたけどな!?
厳しくなった小夜の眼光を避けるように視線をさ迷わせる土方。鬼でも想い人には嘘がつけないらしい。
「……お仕事」
「……~~休憩だッ!さっさと行ってこい!!」
「ちょ、土方さん!?だったら僕も一緒に行きます!!」
「ならおれも」
いつの間にか永倉復活。
「ダメだ!お前ら大人しくしてろ!」
「近くで監視しねえと!小夜にもしものことがあったらどうするんだよ!?ってかあんた、本当に小夜のこと思って言ってんのか!?」
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