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ズ------ン
「な、何だ!?」
重たい物が落ちたような音と共に揺れている
「地震か?…いや!空間が揺れている!!」
ふと空を見上げると空…と言うより空間に亀裂が走り、そこから何かが出てきた
‥じゃなくて人が落ちてきた!!!
《エッ!?人!?‥もしかして気絶してるのか?》
空から落ちてきた人は動く気配をみせない
《このまま落ち続けると柵にぶつかってスプラッタになるぞ!?》
飛行魔法では間に合わない
「しょうがねぇ!!」
-展開!!!-
ヴァァァァァッ‥
キーワードを唱え右腕を伸ばし手のひらを落ちている奴に照準を合わせて魔力を練った
自主トレの疲労で魔力が残り少ないからか、いつも以上に集中しないと魔法が出せなかった
-時空‥凍結!!!-
パァァッ!
溜めた魔力が消えた次の瞬間、落下物を中心に時間と空間を止めた
「ふうっ‥止まった…さて、後は…」
-風翼-
風で作った翼を背中に纏い落ちてきた人物に向かって飛んだ
近づいてみたら落ちてきたのは見た目俺と同じくらいの女の子だった
更に近づこうとしたら-
-ピシッ パキッ-
魔法が切れかかる音がしたので慌てて女の子を抱き寄せた
-パキ-ン-
ズキーン!
「ウッ!?」
甲高い音と間髪入れずにやって来た鋭い痛みと同時に魔法が解けた
《ツゥ~ッ!!?……フウッ、危なかった~
間一髪って所か…もっと時空魔法の特訓をしよう!》
密かに特訓の意志を固めつつ地上に降り立ったが次の瞬間、急速に意識が遠のくのを感じた
《ヤバイ!?反動が来やがった!!》
とっさに女の子が怪我をしないように抱き寄せながら俺自身も倒れてしまった
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