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ズ------ン
「地震か!?」
重たい物が落ちたような音と共に揺れている
教室内にいた琥太郎(コタロウ)、瑞穂(ミズホ)、嵐(アラシ)の3人は机や椅子に掴まっていた
「校舎‥いや!空間が揺れている!!」
嵐が叫んだ
ふと力を感じ琥太郎が窓の外に目を向けると空間の亀裂から何かが出てきた
「何か‥人が落ちてきた!!!」
焦る琥太郎
だが次の瞬間、空中で静止した
周りには薄い青紫の球体が見える
「ふ~、零が近くにいたんだな」
琥太郎が安堵の表情を見せると
「バカ琥太!零が『時空魔法』使ったら‥」
「十中八九倒れるね~」
瑞穂が琥太郎を叱責し、嵐が補足した
-水翼-
言うや否や瑞穂は水の翼を纏い窓から飛びたった
「僕らも急ごう!琥太!瑞穂1人じゃあ不安だからね~」
-風翼-
「嵐‥それもそうだな!」
-火翼-
風と火の翼を纏ったオレ達も続いて窓から飛び出した
「あっ!いた!!」
グラウンドの端に零ともう1人‥零に護られているように倒れてる女の子がいた
「到着~」
「やっぱり倒れてる‥って誰だ?この女の子は?」
「分からないわ。其れよりも早く保健室に連れて行きましょ」
オレの疑問よりも瑞穂は保健室に救護する事を優先させた
「そうだなっ‥て、おい!嵐!!何で女の子を抱いてるんだよー」
チョットした隙に嵐は女の子を抱えていた
「僕は非力だからね~!この女の子は僕が連れて行くから琥太は零を連れてきてね~」
-風翼-
風を巻き上げて嵐は保健室に向かって飛んでいった
「‥ほらっ!早く!!」
-水翼-
「~~ッ!分かったよ!」
-火翼-
オレは倒れたままの零を肩に担いで保健室に向かって飛び上がった
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