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カツーーーン…
残ったのは冥王の魔玉であった
「滅し切れなかったわね」
冥王の魔玉を拾い魔封じの簡易結界を展開しながらつぶやいたのは雷の守護者
「大丈夫?呪いなら私の光の…」
駆け寄ってきた光の守護者を手で制した
「呪いの解呪は無理だ…食らった自分が一番分かるよ」
呪いの影響でぎこちなく顔を動かそうとしたら--
「何しけた面してんだッよ!」
言いながらおれの背中を叩いた…もとい…弾き飛ばしたのは火の守護者
その勢いで数メートルすっ飛んで雷の守護者の所で止まった
…顔からスライディングしながら…
「~~イテェだろ!!バカヤロウ!!」
「珍しく君がシリアスにしてるからだよ~♪」
「土で保護する魔法‥間に合わなくて‥ゴメン」
風の守護者と土の守護者のステレオボイスで上手く聞き取れなかった…
「大丈夫?」
聞きながら手をさしのべた雷の守護者
「ああ。顔以外はなっ」
応えながらその手をつかんで立ち上がろうとしたら足に力が入らなかった
「ウワッ!!」
「キャッ!?」
倒れそうになった2人を支えたのは水の守護者と闇の守護者
「大丈夫ですか?」
-回復-
水の回復魔法でどうにか自力で立つことに成功した
「回復魔法サンキュー」
「どういたしまして」
《其れにしても呪いかぁ~
厄介なもん喰らったな…
けど冥王の目論見通りの未来にしなけりゃいいだけの話だからな!!
先ずは子孫どうこうよりも…》
「彼女が欲しいぜ~」
「妹はやらんぞ」
そう言って剣を俺の首筋にあてている闇の守護者
「どっから‥そういう発想になるんだ‥?」
手で剣先を首もとから逸らしながら聞いてみた
「お前が彼女欲しいと言ったからな」
「どういう脈絡だよ~」
馬鹿話が出来るのも勝ったからであり、平和が訪れた証でもあった
この平和が何時までも続いて欲しいと願った
だが、その願いをあざ笑うかのように『冥王の魔玉』が鈍く光っていたことに‥誰も気づかなかった
そして
物語は未来へと進む
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