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転移した先は深い森の中
我が子は私の腕の中で寝ている
その手に藍色を混ぜた深い紫色の石が付いたネックレスを巻きつけた
一族の証であることを示すかのように…
「許してくれ…」
…さえなければ…
「許してくれ…世界の平和のためなんだ…」
そう言って男性の目から涙がこぼれ落ち赤子の頬を濡らした
右手に持ったナイフを握りしめ…
「すまない!!」
赤子の胸にナイフを突き刺した!
--瞬間--
世界が揺れた!!
同時に赤子が光った!!
揺れと閃光が収まると左手に抱いていた赤子の姿はなく左手とナイフに染まった生々しい血痕だけが赤子がいた事を物語っていた
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