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慧が楽譜を鞄にしまい、ピアノ椅子から立とうとしたときだった。
「発見!やっぱりここだよ!」
「まじまじ!?」
どこからか声がする。その声はだんだんと近くなり、ついに
「いたー!」
声の主が現れた。
「ねえねえ、いつも音楽室(ここ)でピアノ弾いてるのって君でしょっ?」
「そう、だけど…?」
いきなりのことに戸惑う慧。
しかしそんな慧なんかお構い無しにやってきた少年2人は話を続ける。
「あのさ、俺らのバンドに入ってくれない?」
「キーボードがいなくて困ってたんです!」
いったい何のために?と、慧の中には疑問がうまれる。
バンドってなんかすごく…ロックっていうの?ドラムとかでジャーンってやるやつ?
バンド系なんか今まで一度も興味を持ったことがない。
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