かごめかごめ

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 トミはお腹をかばいながら、手水舎で身を清めると、神殿に上がって参拝をすませ、足早に踵を返した。そのときまた、ふいに視線を感じた。さすがに気味が悪くなり、トミは半ば走るようにして石段に向かった。  そして石段を降りようとしたそのとき、背後で足音がしたかと思うとトミは背中を突かれ、振り返る間もなく石段を転げ落ちた。混乱した頭の中でトミが思ったのは、ただお腹の中の子のことだけだった。
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