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「ねぇ、兄ちゃ~ん。お花見しようよ~!」
「あのなぁ、夏日。うちには花見行く程の予算も無いし食材も無いんだぜ?母さんは仕事柄、あまり休む事も出来ないし俺はアルバイトやってもこの顔と境遇のせいで短期アルバイト並に転々としてろくな収入にならねぇし」
「ひずみちゃんを誘えばいいじゃ~んっ!ひずみちゃんは優しいから少しだけお金か食材出してくれるだろうしぃ~?」
「幼馴染みだからって気を遣えよ、お前はっ!そこまで苦労掛けれねぇよ?」
「私ならいつでも構わないわよ?」
「うおっ!いつからいたんだよ!?」
「ねぇ、兄ちゃ~ん。お花見しようよ~!……からよ」
「始めっからじゃねぇか…。つか、お前の存在感で“お兄ちゃん”は無いな?」
「妹萌え、では無いの?」
「実の妹の前で何言ってんの?」
「え、お兄ちゃん、妹萌えなの?」
「無駄に空気読むなよ、ドン引きした表情浮かべんなよ?」
「お花見に行くわよ?」
「強制的に流れを変えんなよ!?」
「お花見に行かないとお母さんが泣くんだから!」
「気を遣えっつたろうが!……分かったよ、聞いてみるから」
母さんに連絡してみたら、アッサリ休みは取れたらしく後日皆で花見に行きました。
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