叶えてみせる。

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「あれ?エンヤ、朝練は?」 エンヤは、陸上部の副部長をしている。 このエンヤが。 陸上部、毎朝、朝練あるはずなのに、今日はないのかな…? 「あぁ、今日は金曜だから、朝練休み。なんか、家居るのやだし、早く起きちまったから、なんとなく早めに学校来た。」 「へぇ。金曜ないんだ。あたしだったら、家でギリギリまで寝てるなぁー(笑)エンヤ、ばかでしょ。」 ムッとしたエンヤの顔は、なんだかとっても眠たそうで、いつもの明るさがちょっと欠けてる。 「おっ前の方が、ばかだろ!何こんな朝早く来てんだよ。お前が早いの初めてみたし。ばかでアホだな~。」 「ニタニタしないでよっ。…ミルクパン」 エンヤに相談して、 エンヤのおかげで元気でたから、言うのが普通だよね。うん。 「ぷっ(笑)そうでこうで、そーゆー訳か(笑) 」 「へ?分かったぁー?」 「…頑張れよ!ミルクパン先輩にちゃんと言うんだかんなっ!…さいなら~」 「…あたし、ズバっとバサっと言う!!」 「バカ」 エンヤは後ろ向きで グッとサインをくれながら、廊下を小走りして、去っていった。 エンヤとの関係、 なんか不思議な感じたなぁ。 お互いバカって思ってんのに、なぜか気合う。 …………………、 ぅあッくしゅんっ うわ、なんてでっかいくしゃみ。 先生か誰かかな。 「おはよう、ミルクパン」 出待ちしていた 張本人がやってきたのであった。
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