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翌朝
「ふわぁあ…っ。眠い……」
今の時間は午前六時半。昨日遅くまでゲームしてたから眠い…。大きく伸びをしながら居間に入ると、みそ汁の良い香りがした。台所を覗くと、音姉が朝食の準備をしていた。…相変わらず早いな。何時に起きてるんだろうか
「あ、おはよう弟くん!」
「おはよ、音姉。早いね、相変わらず」
「そうかな?それよりもうすぐ朝ご飯出来るから顔洗って着替えておいてー」
「へーい」
…良い母親になりそうだな、音姉は。そう思った朝の出来事
******
「おはようございます、兄さん」
顔を洗い、寝癖を軽く直して制服に着替えて居間に戻ると、由夢が来ていた。昨日の黎兄ぃの言葉を思い出して吹き出しそうになったが、何とか堪えて挨拶を返す
「お、おはよう由夢」
「…兄さん、顔が歪んでますが大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題無い」
隠し切れてなかったみたいだ
「まぁ、いつものことか」
「待てこら」
「二人とも言い合いしないの。ご飯冷めちゃうよ?」
「それは嫌だな。じゃあ食べよ……黎兄ぃは?」
「そういえば朝から見てませんね。もう出たんでしょうか?」
「いや、黎くんの靴はあったよ?」
「…ってことは………」
たらり、と三人の頬を一筋の汗が垂れる
「…と、とりあえず朝ご飯食べよ?食べてる最中に起きてくるかもしれないじゃない!」
「そ、そうだな!そうしよう!」
「そうしましょう!うわぁ美味しそうだなぁ!」
そして、めちゃめちゃ時間を掛けて朝食を食べ終えた三人は
「………起きてこなかったね」
「……そうですね」
「………やべぇな」
朝からマイナスオーラ出しまくってた。ええい爽やかな朝が台無しだもっと陽気になれ
「じゃあお前が黎兄ぃ起こしてこいよ」
マイナスオーラばんざぁああああいっっ!!
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