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「はぁ~。もうすっかり冬だね~」
「まぁ、十二月だからな」
「なんか適当ー」
「他にどう答えろと?」
「あぁ、だから最近教頭の頭も冷え込んでるんだな。とか!」
「………~~~っ。何考えてんだ姫…」
大分ツボった。あの姫が言うこととは思えぬ言葉が余計効いた。言った本人はよく分かってないようだが
そんなこんなで、姫と下校中。周囲の視線等知らん。気にしたら負けだ。…そういえば
「姫、今日の夕飯は何?」
「ん?今日はねー…餃子とチャーハンにしようかな」
「ほぅ、それはまた良い感じだな。材料はあるのか?」
「……あぁあああー!買うの忘れてたぁああーー!!」
「…やらかしたな、久々に」
「あぅ、餃子の皮だけ買うの忘れたよ~……」
どすーん、と暗いオーラを背中に纏う姫
「全く……しょうがないな。俺が買ってくるから、姫は他の準備しといて」
「え、いいの?頼んで…」
「めんどくさいけど、餃子食べたいし。買ってくるよ」
「ありがとう、黎くん!」
「ちょ、分かった。分かったからひっつくな」
「えー、いいじゃん別に~」
「よくないから。とりあえず離れなさい」
……普段えっちぃのはいけませんとか言うくせにどうして自分のガードはこんなに緩いのだろうか。
そして姫を引きはがし、そこで別れた。さてと、さっさと買って帰るかね。寒いし
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