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「うーむ」
姫と別れて、スーパーにやってきた。餃子の皮はいともたやすく見つかったのだが。五十枚入りか八十枚入りか悩む
「…あれ?黎明さん?」
「……ん?」
呼ばれた気がするので声がした方を向く。そこには、栗色の髪に見事なスタイルの、うちの学園、風見学園の制服を着た女性がいた。名を月島小恋。弟の同級生で、幼なじみでもある
「お買い物ですか?珍しいですね~」
「あぁ、まぁな。…というか、敬語をやめろ」
「え、でも二年も上の先輩ですし」
「ええいうるさい黙れこの義之Love」
「な、い、いいいきなり何言い出すんですかっ!?」
「敬語やめんかぎり呼ぶ何度でも呼ぶ耳元で囁くように呼ぶ」
「わ、分かった!分かったら!やめるから敬語!」
「うむ、それでいい」
「はぁぁ~…てゆーか何でそんなこと知ってるんだよ~」
「…態度に出まくってるからな?」
そう言うと、ホントに?!という返事が返ってきた。どうやら気付いてなかったようだ。まぁ、恋は盲目と言うしなぁ。
しかし、それに気付かない我が弟……義之にも困ったものだ。鈍感過ぎるというのも考えものだな
そのあと、軽く小恋と話をして、スーパーを後にした。とりあえず餃子の皮は八十枚入りを購入した。多分沢山食べるだろう、俺が
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