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「おいしいっ!やっぱ黎明くん料理上手だねえ」
「それほどでもある」
風呂から上がったと同時にご飯ができたのでさくらさんに出す。今日の献立はさくらさんお気に入りの雑穀米ご飯にふわっふわのだし巻き玉子、なめことわかめの赤だしみそ汁だ。簡単なものばかりだが、本当に美味しそうに食べるさくらさんを見て、作ってよかったなと思えた
「う、ごほげほ」
「落ち着いて食え」
******
「最近忙しすぎてまともにご飯食べてなかったから何だか久々だったよ」
「そうなのか?…そしたら作り置きしておこうか?」
「…え?いいの?」
「三食しっかり食べないとおかしくなっちゃうからな。めんどくさいけど」
「…ありがとう!うわぁ、明日から帰ってくるのが楽しみになってきたよ!」
「わかった、わかったから首を絞めるな息が出来ん」
夜食後、居間でのんびりしながら話をしている俺達。ちなみに、さくらさんは俺の背中にへばりついている。さっき言ったことを忘れてなかったようだ。……背中に当たる感触など無い断じて無い
「というか、眠いんだけど」
「明日遅刻しても大丈夫だよ。学園長が許すっ!」
「いやダメだろ」
「むー、もうちょっとこうしてたいんだけどなぁ」
そう言ってさくらさんは顎を俺の肩に乗せ、顔を横に向けて俺を見る
「近い離れろ吐息を吹きかけるなこのやろう」
息子を誘惑するな、息子を
「しょうがないなぁ。そしたらボクももう寝るかな」
立ち上がり、んーっと伸びをしたさくらさん。ふぅ、ようやく離れた
「じゃあ、おやすみ黎明くん。また明日ねー」
「おう、おやすみ」
さくらさんが居間から出ていった後、俺も自室へ向かった
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