33人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーすかっ」
「あぁ…健太」
話しかけてきたのは健太。あたしのはじめての彼氏。
「弁当一緒に食べようぜ♪」
あー。どうしよう。食べても別に良いんだけどな…他の人に見られたらヤバイし。
そう、あたしは何人もの人と付き合ってる。
最初の頃は悪いと思ってたけど、最近なんか別に良いや、と思うようになってきて、彼氏を増やした。
だって、浮気をされるくらい不満足な愛しかたをする方が悪いでしょ?
なんてね、ホントは理想の男の子がいないだけ。
皆それぞれいい人だけど、ダメな部分ももちろんそれぞれある。
大抵の人はそこのところは目をつむって付き合っていくんだろうけど、あたしにはそれは耐えられない。
だから、何人もの人と付き合ってる。
簡単にいっちゃうと、自己満足?
まぁそんなもん。
「ごめん、今日は用事があるんだ」
あぁ、あたしはいつまで健太とお弁当を食べない気だろう?
なにか、この憂鬱な毎日から抜け出せる奇跡的な出会いなんかないんだろうか…。
最初のコメントを投稿しよう!