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「ひひゃあうあぁ」
家についたとたん、どっと疲れが押し寄せてきた。
ベッドに倒れこむ。
ばたんきゅー。
そのままあたしは眠りに落ちてい……………かないッッ?!
なんだ…これは?
あたしは自分のうちの異様な雰囲気に思わず立ち上がる。
あたしは高校三年だけど、実家が田舎で、東京の学校に通ってるため独り暮らし。
一応一軒家なんだけど…。
だからあたしの部屋に誰か他のひとがいるわけない。
なのに、おかしい。
だってさっきベッドに倒れこんだとき、「あたしじゃない臭い」がしたから。
この臭い…どっかでかいだコトのあるような…。
もう一回かいでみたらわかるかもしれない。
再びベッドに倒れこむ。
「きゃ?!」
あれ?今声が聞こえたような…?
布団をペロッとめくると、
「あーッッ!!」
思い出した!
そうだ、このこの臭いだ!
朝ぶつかったかわいい子の!
?!
よく見てみると、その子は恥ずかしそうな目でこっちを見ている。
全裸?!
「わわわっ!」
慌てて目を閉じるが、やはりまた目を開けてしまう。
なんて魅力的な体なんだ…
はっ?!なにを考えてるんだ、あたしは!相手は女の子だぞ?!ありえない!
でも、いちどぐらいは、おんなのこに、こくはくされてみたいな…
全部平仮名ッッ!!
ヤバい、思考回路が!
いや、落ち着けあたし。大体なんで朝あったまだ初対面の女の子があたしの部屋にいるの?
その疑問を解き明かさないまでは理性を飛ばしてはいられない。
「ねぇ…あなたは」
「私を養ってください!」
え…?今なんて…?
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