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―――ズキッ
やべぇ…イライラする……。
俺は苛立つ感情を押さえながら夢に告げる。
「…誰?」
「あ!俺、同じクラスだった高橋信介!」
夢に告げたはずが何故かそいつが答えた。
俺は更に苛立つ。
てめえに聞いてねぇんだよ。だいたいこんなやつのどこがいいんだよ…。背だって俺より低いし顔も普通で特別強そうでもなさそおだし。
俺はまじまじとそいつを見つめた。
「…えっと……俺の顔になんか付いてる?」
高橋は俺の視線に苦笑いをする。
「…いや、別に」
そう言って夢に視線を戻すと、夢は幸せそうに高橋を見つめていた。
……やべぇ…限界かも……。
俺の怒りが頂点に立とうとしたその時、
「じゃ、俺そろそろ帰るな!」
高橋が夢にそう告げた。
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