芋女

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――――数日後 俺達は移動教室のため理科室へ向かっていた。 すると、前から女達と楽しそうにしているアイツの姿が見えた。そう、"芋女"だ。 「…あれ?あの子この前の……」 啓太が芋女に気づき、指を差しながら言う。 「…あ、ほんとだ」 功も芋女に気づき、俺達は芋女を見ていた。すると芋女は俺達の視線に気づく。 …キッ! 芋女はさきほどまでの楽しそうな雰囲気とは全く違い、またあの時と同じ物凄い顔つきで俺達……いや、俺を睨んでいた。 …………なんだよ、まだ根に持ってんのかよ。 俺は芋女を見つめる。 「どーしたの?夢、あの人達知り合いなの?」 他の女が俺達を見ながら芋女に話しかける。 「……全~然!知らないよ!…ただ…気にくわないだけ」 芋女はすれ違い様に俺を睨み付けそう女に告げた。 「え~!何それ!うける~」 女達は笑いながら、芋女は不機嫌な顔のまま去って行った。
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