芋女

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その日の放課後、功が野球部の練習の為教室で別れて、俺と啓太は2人で靴箱に向っていた。 「…あ、俺居残りあるの忘れてた」 そう言い突然立ち止まる啓太。 「はあ?まぢかよ」 「悪ぃな周平!先帰っててくれ」 「わかった、じゃーな」 俺は手を降り啓太と別れ、1人で靴箱に向かった。 …ん? 靴箱の近くの階段の下で、どこか切ない表情をして外を見上げる人を見つけた。 こんなとこでなにしてんだ? 俺はそう思いそいつに近づく。 外はすっかり夕日でオレンジに染まり、そいつの横顔を照らしていた。近づくと、そいつが女ということがわかった。 照らされていたその横顔があまりにも綺麗で俺はしばらく立ち止まり見つめていた。 いったい誰だ?こんなやつこの学校にいたっけ? ―――――っ!
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