目覚めの時はきた

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レオンは燃えつきたボクサーのように机に顔を乗せていた ひしひしと「真っ白にな」というナレーションが伝わってくるような感覚が芽生える 「どったの?レオン?」 暇潰しがてら、サヤネはレオンに声をかける。 退屈しのぎのネタ探しが彼女の趣味だ。 それがおもしろいのか否かはまた別の問題だが。 「・・・落ちた」 絞り出すように声を出すレオン 「そうか・・・志望校に落ちたか」 「違うわ!!デリケートなことをいうな!!なんで、ゲーム機が持ったままの光景を見てそんな単語が出るんだ!?」 「そりゃあ、状況描写していないからだよ」 「わけのわからないことをいうな!!」 レオンはそれはまた大きな声を出す。 電車のなかなら白い目で見られることだろう。 「で?なにが落ちたわけ?」 「GOD EATERの腕ががた落ちした。」 「ふぅーん」 「あんた、全然興味なさそうすね。」 サヤネは携帯を弄りながら、お茶を飲んでいる。 どうやら話題に飽きたらしい 「じゃあ仕方がないから聞いてあげるけど、なんで腕ががた落ちしたの? アンタ、前にマルチでラスボス相手に1分の壁と戦うぐらいフィーバーしてたじゃない。」 「いや、そうなんだが・・・。このところ他のゲームをプレイしててな。」 「ふぅ~ん」
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