幸運と不幸…2

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だらだらと階段を上がる。 一学期の期末テストが終わった後。 つまり、梅雨が終わり夏本番が始まってすぐの時期である。 そう。暑い… 暑いのである。 毎日ムシムシとした階段を三階まで上がるのだ。 まるで、一段一段と上がる事に蒸されていくような感覚である。 三階に着くと、そこには風通しの悪い灼熱廊下が待っていた。 あつーい… あつーーい… とうなだれていると、 「けいちゃん!私は教室あっちだから! また放課後ね~」 そうそう。七御は俺とクラスが違い、ちょうど両端の教室なのだ。 「ああ、悪い 今日は買い出しがあるから先帰っていてくれ。」 「え~、私も手伝うよー。」 優しいお誘いだが、 「いや、いいや。 買い出しのついでに、色々と見たいものあるし。」 「え~、そう? 何かあったらいつでも言うんだよ!」 ああ、と答え七御と別れるのであった。
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