幸運と不幸…2

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灼熱廊下を20メートル歩くと俺達のクラス 1年D組があるのである。 教室の入り口をくぐると、扇風機が一台だけ回るちょっとましになりましたよ灼熱教室になっていた。 あつーい、とうなだれながら自分の席に向かう。 すると… 「おーう、けーちゃん!! だるそうだな。」 金髪・熊・裸ワイシャツ・両手にギャルw 一言で言えばヤンキー。 そんな熊が話しかけてきたので 「よう熊公。相変わらずチャラ男だな。」 と、返す。 「おいおい、けーちゃん 熊公じゃなくて 熊沢健太(クマザワケンタ)と言う名前があるんだよ!」 ああ… そんな名前がコイツにもあったな。 ま、華麗にスルーする。 おいおい酷いな~、と聞こえて来るが無視無視。 俺の席に向かうと二人の男が群がっている。 暑苦しいので 「おいおい、ただでさえ暑いんだ。群がんな!!」 と言うと、フッと二人がこちらを向いた。
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