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――――― 驚いた……と言う言葉が一番相応しいだろうか 僕は時々この桜を見に来る いつも通り桜の木に寄りかかり眼を閉じると試衛館時代を思い出しながらただぼんやりとしているだけ……今日もいつも通りだったはずなのに― 十分に満足し帰ろうとしたときとても強い風が吹き桜の花びらを舞い上げた あまりの綺麗さと儚さに目を奪われているとふと目の前に今までは居なかったはずの少女がいた ………??? 僕が不思議に思っているとその少女は目を覚ました 少女の眼は吸い込まれそうな程透き通った翡翠色…でもその瞳には直ぐに曇り、憂いを帯びた
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