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感じる。
――ヒュウゥゥゥ……
杖に魔力を込めただけで、自分の周りの元素――マナが渦巻く。
実に、懐かしい感覚だ。
(――いける)
自分の前に展開していたシールドを、徐々にメビウスの方へと向かわせる。
「何……!?」
今まで苦戦を強いられてきたはずの私が、完全にメビウスの攻撃を弾き始めたのだ。
さすがに動揺を隠しきれないらしい。
ならば、次に奴が繰り出すのは……
「――イクリプス!!」
禁呪に分類される闇魔法イクリプス。
通常なら、闇の触手が精神と肉体を侵食しようと押し寄せるのだが……
「今の私にそれは通じない」
奴のイクリプスを私のイクリプスが受け止めていた。
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