Third Day

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感じる。    ――ヒュウゥゥゥ…… 杖に魔力を込めただけで、自分の周りの元素――マナが渦巻く。 実に、懐かしい感覚だ。 (――いける) 自分の前に展開していたシールドを、徐々にメビウスの方へと向かわせる。 「何……!?」 今まで苦戦を強いられてきたはずの私が、完全にメビウスの攻撃を弾き始めたのだ。 さすがに動揺を隠しきれないらしい。 ならば、次に奴が繰り出すのは…… 「――イクリプス!!」 禁呪に分類される闇魔法イクリプス。 通常なら、闇の触手が精神と肉体を侵食しようと押し寄せるのだが…… 「今の私にそれは通じない」 奴のイクリプスを私のイクリプスが受け止めていた。
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