Third Day

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互いのイクリプスが絡み合い、やがて目標を見失って弾けた。 「ダインスレイヴなしで、ここまでやるとは……」 完全に互角だった。 そして次の手をお互いに読み合う中、来訪者が現れた。 「――退却命令だ、メビウス」 「ルートか……」 どうやら今回も決着はつけられないらしい。 とは言っても、いくら私でも一人でメビウスとルートを同時に相手したくない。 あちらが退いてくれるならそれに越したことはない。 「だが、抹消対象をまだ消していない」 「今は捨て置け、だとよ」 「………」 渋々とメビウスが構えを解いた。 「決着はまた持ち越しだ。精々首を洗って、その時を待っているがいい、グレイサー」 向こうの考えはわからないが、ここを切り抜けたことに変わりはない。 「――宿に戻ろう、アイリス」 .
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