Final Day -Epilogue-

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  ◇◆◇ その後のカジノは、一言で言うなら“壮絶”だった。 入ってきて早々「運試し」と、私はスロットマシンを回した。 絵柄は揃ったものの、ベルと微妙。 どうも納得いかなかったから、グレイサーにも運試しをさせたわけよ。 それが始まりだった。 一発でスリー7をたたき出し、チップがわんさか出てきた。 「これが噂に聞く“ビギナーズ・ラック”……」 レバーを引くだけのスロットマシンはつまらないと、次に向かった先はドローポーカーのテーブル。 結果は言わずもがな。 そして並みのディーラーでは相手にならないと、カジノ側が打ってきた手は……  ――伝説のディーラーだ!  ――まさか本物に出会えるなんて! そんな賞賛の声を背景に、あの方が現れた。 「やっぱり君か、グレイサー」 「……マーシー」 白翼族の長、マーシー・ルヴァッソールその人だった。
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