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「これ、どうやって割り込めばいいかしら?」
「割り込む必要などなかろう」
あんな輩の中にアイリスを放り込むなど……
群れオオカミの中に子羊を投げ入れるようなものだ。
(まだ私が手を出せていないうちに、アイリスに触れさせてなるものか)
少々強引だとは思ったが、アイリスの手をつかんだ。
「行くぞ」
「えっ、ちょっ……!?」
早くアイリスをここから遠ざけるべく、事前に聞いていた選手用の勝手口に向かった。
「ああ!行ってしまう……」
「くっそー……あの銀髪野郎め、すかした顔しやがって!」
などという戯言が聞こえたが、すべて無視する。
「ちょっと!私は選手じゃないのよ!?」
「わかっている。これは私のわがままだ」
「はあっ!?」
そう、これはわがままだ。
子供じみた独占欲からの嫉妬だ。
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