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関係者以外立入禁止の勝手口は、武器屋の店主のおかげでパスできた。
「すまない、助かった」
「いいってことよ！大方、嬢ちゃんを一人にしたくなかったんだろ？」
「まあ、な」
「私なら大丈夫なのに……」
自分が信じられないのかと目で訴えてくる。
（これはどう説明したものか……）
上手い言葉が見つからず、途方に暮れかける。
「それだけ愛されてるってことだ、嬢ちゃん。大目に見てやりな」
「なっ！？」
店主ーーーっ！？
人の心情、勝手に代弁するんじゃない！
しかも大体あってるから始末に終えんだろうが！
「まあ……そういうことなら仕方ないわね」
……意外と穏便に終わった？
「グラシエール選手！試合です」
「わかった」
深くつっこまれる前に出番が来てよかった。
「では、行ってくる」
「やりすぎないようにね」
「わかっている」
とは言っても、今の私の状態は人間と変わらない。
やりすぎなど、あり得ないだろうが。
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