Second Day

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対戦相手は軽そうな相手だった。 「なあ!アンタがつれてきた女、やたら美人だけど、アンタの何?」 「私の妻だ。言っておくが、貴様のような奴が手に負える相手ではない」 「はっ!言ってくれるねえ……」 ただの人間にアイリスが御せるなら、彼女の実の父である国王も苦労しない。 あの型破りな性格も魔力も魔族内なら許容範囲だ。 「ま、いい試合をしようぜ」 すたすたとリングに歩いていくそいつに、好印象は持てなかった。 (いつの時代にもいるものだな。あのような愚か者は……) 奴の目に潜む狂気を見逃す私ではない。 .
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