Second Day

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『さて第3試合!リグッド選手 VS グラシエール選手ーっ!』 賑やかな歓声の中でも、魔法マイクとスピーカーのおかげで司会の声はよく聞こえる。 『ん?このグラシエールという選手についてはまったくデータがありませんね』 当然だ。 こんなに大勢の人間の前に現れたことなどない。 『しかし、彼はここアクリアの武器屋が推す人物です。きっと素晴らしい戦いを見せてくれるでしょう!』 いや、そんなものを求められても困るんだが。 「武器屋に推されるなんてなかなかだな」 「そんなことはどうだっていい。さっさと構えろ」 「まあ待ちな。オレの後ろを見なよ」 「………」 アイリスの背後にナイフを持った男が一人。 「大人しく負けな。でないとどうなっても知らないぜ?」 「愚かな……」 私はアイリスに視線を向けた。 『試合はどちらかがリングアウトか降参するまで。それでは……始め!』 .
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