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◇◆◇
アラーム音が響いた瞬間、一気に笑えなくなった。
(マズすぎじゃない!)
こんなところでグレイサーの正体がバレたら、予定丸つぶれだわ。
いえ……
それどころか、せっかく終わらせた戦争がまた始まってしまう。
「嬢ちゃん!?まだ試合は……」
「大事な用事なの!」
武器屋の店主の制止を振りきり、私は闘技場の屋上を目指した。
「君!この先は立入禁」
「ストーム!」
警備の人間を風魔法で吹き飛ばし、強行突破。
後が面倒かもと思ったけれど、背に腹はかえられない。
急げ!
走れ!
急げ走れ急げ走れ急げ急げ急げ!!!
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