Second Day
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霧が全てを覆い隠した頃。 私は元の姿に戻っていた。 「また無茶な真似を……」 ――わかる。 本来の自分の感覚は、瞬時に全てを捉えきっていた。 霧の範囲も。 その発生源も。 急激に失われていくアイリスの魔力の流れも。 それだけわかれば十分だった。 再び薬を飲み込む。 最悪の事態は避けたが、こんな大規模な術を使ったアイリスが心配でならない。 (私が迎えに行くまで倒れてくれるなよ……) .
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