Third Day

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「そういえばマーシー。どうしてアクリアにいる?」 その問いを向けた瞬間。 マーシーの表情が信じられないものを見るかのようなものに変わった。 何か変な質問だったか? 「――アクリアに娯楽施設の案を出したのは私だよ。」 「なん、だと……」 その一言の破壊力は、知り合いならばよくわかる。 そもそも、マーシーの製作物に普通のものはない。 絶対どこか危険な部分がある。 時に、自爆スイッチだったり。 時に、使用者の生命力を食らったり。 この間のスゴロクなんて、死なない程度にダメージを負う危険性があった。 そんなマーシーが、ここの施設の建設に関わっていたというのだ。 (この街自体に、自爆スイッチがあったりするというのか!?) なんと恐ろしい。 たとえ本当に存在していても、そう簡単に押せない位置だとは思うが危険極まりない。 「心配しなくても自爆スイッチは作ってないよ」 「そ、そうか……」 『自爆スイッチは』という含みのある言い方に少し不安が残るが、気にしてはならない。
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