Third Day

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  大きすぎる力はそれだけで争いを呼ぶ。 それを身をもって知ったのが700年前の魔人戦争だ。 あの時は王国と帝国が手を結び、人間と魔族との全面戦争が起こった。 数の暴力に追い詰められ、私は魔族としての破壊衝動を抑えられなくなった。 そこからの記憶はない。 剣がオリハルコン製ということもあり、ただでさえ強力な力がさらに強化されていたという。 暴走する私を止めたマーシーが言っていた。 私が正気を取り戻した時、そこはもはや戦場ではなくなっていた。 残されたのは生命力が失われた何もない大地。 私の力の強さを証明するかのように、未だそこには草一本生えてこない。 あれを繰り返さぬよう、私が選んだのは自分の力を削ぐことだった。 とはいえ、私自身の魔力を失うわけにもいかない。 自分の本来の剣を厳重に封印する以外なかった。 .
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