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あらゆる攻撃パターンを受けて返し続けた。
どれくらいの時間が経ったのだろう。
『アルフレッド選手の激しい攻撃!グラシエール選手は防御するのが精一杯だ!』
そう……
一見、アルフレッドが優勢に見えるこの試合。
「なんて、タフさだっ!?」
奴からすれば、私が倒れないことに恐怖を感じているだろう。
攻め疲れてきている。
(頃合いだな……)
アルフレッドの剣を完全に受け止めた。
そこからすり抜けるように奴の左胴を浅く打ち込む。
……と、同時に。
奴にだけ聞こえるように小声でささやいた。
「優勝賞金さえくれれば負けてもいいぞ」
「!?」
さあ、正念場だ。
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