Third Day

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「……どういうつもりだ?」 「言葉の通りだ」 腑に落ちないらしい。 奴に受け止められるスピードで、今度はこちらが攻めに転じる。 「お前は勇者としてのメンツを守れる。私はアイリスに怒られない。悪い話ではないだろう?」 「それは俺がお前に敵わないことが前提の話だ」  ――ギィン! 一瞬だけ本気になって、アルフレッドの右手を弾いた。 本来ならその隙をつくのだが…… 「……なるほど」 勝ちにいかないことが私の誠意だった。
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