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「……どういうつもりだ?」
「言葉の通りだ」
腑に落ちないらしい。
奴に受け止められるスピードで、今度はこちらが攻めに転じる。
「お前は勇者としてのメンツを守れる。私はアイリスに怒られない。悪い話ではないだろう?」
「それは俺がお前に敵わないことが前提の話だ」
――ギィン!
一瞬だけ本気になって、アルフレッドの右手を弾いた。
本来ならその隙をつくのだが……
「……なるほど」
勝ちにいかないことが私の誠意だった。
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