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いつでも勝てたことを示した以上、アルフレッドが私の申し出を断る理由はなかった。
「……準優勝の賞金は?」
「貴様にくれてやる」
「なら、その話ノってやる」
「交渉成立だな」
そこからは茶番だ。
わざとアルフレッドに大技を出させて、場外に吹き飛ばされてやった。
観客としても、ずっと戦い続けた結果としか見えていないはずだ。
(これでアイリスへの言い訳はできた)
約束通りアルフレッドと賞金を交換し、私はアイリスを探し始めた。
――だが、いくら探しても観客席にいたはずのアイリスは見つからなかった。
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