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◇◆◇
大人しく捕まっているのも飽きてきた頃だった。
――うわぁっ!?
――何だ、貴様!ぎゃあぁぁっ!?
「???」
入り口の向こうが騒がしい。
(助けが来た?でも、これって……)
誰かは知らないが、強い魔力を感じ取った。
しかも魔族の、グレイサーに近い闇の魔力。
普通なら、こんなことはありえない。
魔力は大まかに光や闇、炎といった属性に分類できる。
けれど、個人でその性質が微妙に違うものだ。
(どういうこと……?)
嫌な予感がして仕方がない。
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