Third Day

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 ――カツッ、コツンッ…… 足音がだんだんこちらに近づいてくる。 (このまま丸腰で出会うわけには!) 杖は私を見張る男の側にある。 悠長に迷っている暇はない。 「―――ウィンドカッター!」 「何ぃっ!?」 風の刃が私の手足を縛る縄を切断した。 「グラビティ!」 間髪入れずに見張りに重力系の魔法をかけ、動きを封じた。 その間に杖を取り戻す。 「ごめんあそばせ。ライトニング!!」 「ひぎゃあぁぁぁっ!?」 見張りを完全に気絶させ、私を止めるものは完全になくなった。 あとは…… ここを乗り切る覚悟だけ。
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