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「……人間?」
出入り口から入ってきた男が、私を見てそう言った。
(どうせ私は規格外よ!)
でも、それ以上に不思議なのは……
(人間版グレイサーとそっくり……)
髪型と服装こそ違うけれど、瓜二つと言ってもいい。
魔力の質が違うから間違えたりはしないけれど。
「なるほど……」
「人のことを値踏みするような目で見ないでくれる?」
「ああ、それは悪かった。ターゲットが人間だったので、戸惑ってしまった」
「ターゲット?」
何の?
「我の任務は、昨日感じた強い魔力の発生源を可能なら抹消すること」
「昨日……」
つまり、昨日のグレイサー救出劇で私が狙われてきたって事?
「冗談じゃないわ!」
誰よ、そんなバカな任務を命じた奴は!
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