Third Day

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「……人間?」 出入り口から入ってきた男が、私を見てそう言った。 (どうせ私は規格外よ!) でも、それ以上に不思議なのは…… (人間版グレイサーとそっくり……) 髪型と服装こそ違うけれど、瓜二つと言ってもいい。 魔力の質が違うから間違えたりはしないけれど。 「なるほど……」 「人のことを値踏みするような目で見ないでくれる?」 「ああ、それは悪かった。ターゲットが人間だったので、戸惑ってしまった」 「ターゲット?」 何の? 「我の任務は、昨日感じた強い魔力の発生源を可能なら抹消すること」 「昨日……」 つまり、昨日のグレイサー救出劇で私が狙われてきたって事? 「冗談じゃないわ!」 誰よ、そんなバカな任務を命じた奴は! .
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