Third Day

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着弾したのは、私の追っ手の方だった。 唖然としている私の右肩に、そっと手が置かれた。 その手から生える鋭い爪。 人間では扱いきれないであろう深い闇の魔力。 それらは表舞台に出てきてはならない姿だということを教えてくれた。 「まさかお前とこんな場所で出くわすとは……」 「――約1000年ぶりだな……」 降ってきたのは聞き慣れた声。 ただし、普段からは想像できないほどの怒気が混じっている。 「メビウス」 メビウスと呼ばれた私の追っ手を、今や完全なる魔王の姿でグレイサーは見据えていた。
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