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さっきの銀髪の男の子のだった。一瞬、状況が理解出来ない。
横を向いていた体を無理やり、仰向けにされる。
何をされるか、すぐに分かった。
「やだ!やめてっ」
押しのけようとしたけど、重くて無理。
でも入学式の時みたく、悔しい思いはしたくない。
手を振り回す。
腕を掴まれる。
振りほどく。
その繰り返し。
「やだ、やだ、さわんないで!降りろ!バカ!」
けど、結局、両腕つかまれて、冷めた目で見下ろさる。
怖い
怖い
怖い
何でこんなことになったんだろう。
悔しさと、恐怖と恥ずかしさで涙が込み上げる。
けど泣きたくなかった。
絶対絶対絶対絶対泣くもんか!
今にも涙が出そうだったけど、必死でこらえて冷たい目を睨み返す。
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