02 鉄人と銀髪と保健室

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さっきの銀髪の男の子のだった。一瞬、状況が理解出来ない。 横を向いていた体を無理やり、仰向けにされる。 何をされるか、すぐに分かった。 「やだ!やめてっ」 押しのけようとしたけど、重くて無理。 でも入学式の時みたく、悔しい思いはしたくない。 手を振り回す。 腕を掴まれる。 振りほどく。 その繰り返し。 「やだ、やだ、さわんないで!降りろ!バカ!」 けど、結局、両腕つかまれて、冷めた目で見下ろさる。 怖い 怖い 怖い 何でこんなことになったんだろう。 悔しさと、恐怖と恥ずかしさで涙が込み上げる。 けど泣きたくなかった。 絶対絶対絶対絶対泣くもんか! 今にも涙が出そうだったけど、必死でこらえて冷たい目を睨み返す。
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