第1話

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とある街にある、どこにでもありそうな家に三人の姉妹が住んでいる。 「よし、お弁当はこんな感じで大丈夫かな」 長女・皐月は誰よりも早く起きて全員の朝食を作り、お弁当も作るしっかり者。 成績優秀だが目立つのを嫌い、学校では図書委員をしている。 「皐月姉、洗濯物、干したよ~」 「ありがとう。そこにある服、片づけてもらってもいい?」 「いいよ~」 今日から姉たちが通っている学校に入学する三女・弥生。 勉強は中の下だが、運動神経は抜群。 人のために何かをするのが好きで頼まれたことを断ることが出来ない性格。 「終わった~」 「朝食出来てるから、先に食べてていいよ」 「分かった。あれ?卯月姉は?」 「まだ寝てるんじゃない?」 弥生は姉に頼まれた仕事を終え、朝食を食べ始めた。 ダッダッダッダッ ズルッ ドターーーーーンッ!! すると、誰かが急いで階段を下りていて途中で滑り、転げ落ちる音が聞こえた。 「ちょっと!靴下、あんなところに落としたの誰!?」
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