第1話

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突然、扉が開き、ボロボロの姿のまま怒鳴りだした次女・卯月。 三人の中で一番元気な子でどんなことにも興味を持つ。 しかし、限度を知らない為、毎回トラブルを起こす、言わばトラブルメーカー。 「あ、ごめん。多分、私」 「やよちゃん、気をつけてよ。うち、死んじゃうじゃん」 「いや、さっきの音も確実に死んでる音だよ。しかも、毎日聞いてるような・・・」 「うーちゃん、早くしないと一人だけ遅刻よ」 「嘘!?ヤバい~!」 弥生のツッコミを無視しているのか、はたまた聞いていないのか卯月は急いで洗面台のほうに向かった。 「卯月姉、毎日ハイテンションだね」 「まぁ、それがあの子のいい所だからね。あ、弥生ちゃん、ネクタイ曲がってるわよ」 「ありがとう」 その後、皐月と弥生が落ち着いて食事をしている中、ドタバタと急いで行動している卯月の姿があった。 「うーちゃん、終わった~?」 「もうちょっと~」 「卯月姉、早く~」 靴を履き終えた2人は髪形を整えている卯月を待っていた。 ようやく終わったのか、カバンを持った卯月が玄関にやって来た。 「お待たせ~」 「遅い~」 「だって~」 「だって~じゃないよ。だいたい寝坊する卯月姉が悪いんじゃん」 「う・・・」(図星) 「2人とも、そろそろ行くよ」 「「は~い」」 結局、皐月の一言で決着がついた。
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