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突然、扉が開き、ボロボロの姿のまま怒鳴りだした次女・卯月。
三人の中で一番元気な子でどんなことにも興味を持つ。
しかし、限度を知らない為、毎回トラブルを起こす、言わばトラブルメーカー。
「あ、ごめん。多分、私」
「やよちゃん、気をつけてよ。うち、死んじゃうじゃん」
「いや、さっきの音も確実に死んでる音だよ。しかも、毎日聞いてるような・・・」
「うーちゃん、早くしないと一人だけ遅刻よ」
「嘘!?ヤバい~!」
弥生のツッコミを無視しているのか、はたまた聞いていないのか卯月は急いで洗面台のほうに向かった。
「卯月姉、毎日ハイテンションだね」
「まぁ、それがあの子のいい所だからね。あ、弥生ちゃん、ネクタイ曲がってるわよ」
「ありがとう」
その後、皐月と弥生が落ち着いて食事をしている中、ドタバタと急いで行動している卯月の姿があった。
「うーちゃん、終わった~?」
「もうちょっと~」
「卯月姉、早く~」
靴を履き終えた2人は髪形を整えている卯月を待っていた。
ようやく終わったのか、カバンを持った卯月が玄関にやって来た。
「お待たせ~」
「遅い~」
「だって~」
「だって~じゃないよ。だいたい寝坊する卯月姉が悪いんじゃん」
「う・・・」(図星)
「2人とも、そろそろ行くよ」
「「は~い」」
結局、皐月の一言で決着がついた。
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