第1話

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-2年の掲示板前- 「今年はどこのクラスかな?」 上機嫌な卯月は掲示板の前に辿り着いた。 「卯月!」 すると、遠くから卯月を呼ぶ声が聞こえた。 「あ、おはよう!雪」 「おはよう」 卯月に話しかけてきたのは友達の雪沢沙織。 卯月とは1年生からの友達で唯一卯月についていける少女である。 「今年も私達、同じクラスだよ!」 「えっ、本当!?ヤッター!」 今年も同じクラスであった為、2人は喜んだ。 ドンッ! 「キャッ!」 「雪!?」 2人が喜んでいる中、図体の大きい男が沙織にぶつかってきた。 その衝撃で倒れてしまった沙織に卯月は近づいた。 「雪、大丈夫!?」 「う、うん」 「そんな所にいるんじゃねぇよ、邪魔だ」 男の言葉にキレた卯月は立ち上がり、男の前に立った。 「ちょっと、謝ったっていいじゃない」 「はぁ?何言ってるんだ?」 「だから、謝りなさいって言ってるのよ!」 卯月は何としてでも謝らせようと、男に説教を始めた。 しかし、男が不良で2年の中で一番強い事を卯月は知らなかった。
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