第3話「ブラックボックス」

12/13
7345人が本棚に入れています
本棚に追加
/862ページ
現実を認めたくない臆病な自分がそこにいた。 本当はすごく聞きたいけれど、聞けないことって、実はたくさんある。 そんなあれこれを自分の中のブラックボックスにしまい込んで、 なかったことにして生きていく。 人は大人になるごとに、 そんなブラックボックスが、一つまたひとつと増えていくのかもしれないと、 会社のビルのエントランスを小走りに駆け抜けながら、恭子は思った…。
/862ページ

最初のコメントを投稿しよう!